中国の政治 3
80年代の恩恵を受けて豊かになった階層は、ますます政治への参加を求めるようになってきていました。
企業の総経理(社長)、個人営業業者などが、それぞれパワー・エリートとして政治的圧力を形成しうる実力を蓄えはじめてもいます。
「北京愛国・上海出国・広東売国」という流行語があります。
経済力をつけた地方の省.市が、独自の動きをめざす一方、他方で、発展から取り残された東北地方などの不満が高まっていたのです。
「諸侯経済」などという用語が登場するゆえんでしょう。
また、漢民族優位の締めつけを強化すれば反発し、他方、自治を拡大すれば分離独立の動きが表面化しかねません。
チベットなど、いわば「両刃の剣」の国内少数民族も中国指導部には、圧力になりうる重要な問題です。