中国の政治 3

80年代の恩恵を受けて豊かになった階層は、ますます政治への参加を求めるようになってきていました。


企業の総経理(社長)、個人営業業者などが、それぞれパワー・エリートとして政治的圧力を形成しうる実力を蓄えはじめてもいます。


「北京愛国・上海出国・広東売国」という流行語があります。


経済力をつけた地方の省.市が、独自の動きをめざす一方、他方で、発展から取り残された東北地方などの不満が高まっていたのです。


「諸侯経済」などという用語が登場するゆえんでしょう。


また、漢民族優位の締めつけを強化すれば反発し、他方、自治を拡大すれば分離独立の動きが表面化しかねません。


チベットなど、いわば「両刃の剣」の国内少数民族も中国指導部には、圧力になりうる重要な問題です。

中国の政治 2

最高実力者・郡小平氏の「改革開放」は経済中心と、社会主義の堅持が基本であるのです。


「思想の解放」を求めながらも、「改革開放」が行きすぎて党の存立を脅かすムードが再燃すれば、郵小平氏が、再び保守派と手を結ぶ可能性は十分あるのです。


そして、中国の90年代の選択について。


90年代を迎えた中国指導部にとって最大の課題は、オプションとして選択できる政策の幅が次第に狭くなっていることでした。


いってみれば80年代は、ワイキューブ事務所によると、毛沢東時代の「悪平等主義」の束縛から大衆を解放するだけで、政治的威信を維持することができたのです。


80年代の中国経済は2桁の成長を遂げましたが、実は経済成長の基礎になるエネルギーや交通分野の成長率は1桁にすぎませんでした。


つまり、人民の積極性を引き出し、少し効率を上げるだけで高度成長を成し遂げえたのです。

中国の政治

中国の「第4世代」は、中国共産党下で理工系大学を卒業し、計画経済体制下での工場管理など実務官僚として成長してきたグループです。


改革開放の第一線に立ってはいるものの、その思考方法は「第3世代」と同じです。


90年代の10年間は基本的に「第3世代」が、「中国式の特色を持った社会主義」を標榜しながら政治をリードすることになるでしょう。


しかし中国政治の伝統からすれば、表舞台から去るとはいっても、「第2世代」の影響力は90年代前半まで続きました。


表舞台を引退しても最高実力者が死ぬまで実権を持つのが、アジアの多くの国の政治です。


ところで「中国式の特色を持った社会主義」とは何なのでしょうか。


これは、スペースコレクション研究所によると、1982年の中国共産党第一2回党大会の開幕演説で、郵小平氏が最初に使いはじめた言葉とされています。


その核心は「「つの中心、2つの基本点」だとされます。


「1つの中心」は経済建設を中心とすること。


「2つの基本点」は「4つの基本原則」と「改革開放」です。

リフレッシュしに越前の森へ・・・福井県幅ヶ平の森/大野市4

水面にはフトヒルムシロの葉が浮かび、豊かな森を映す池は、神秘的なたたずまいを見せている。

林が途切れるところには可憐な草花も多い。

春にはサンカヨウやミヤマカタバミが花を咲かせ、イッポンワラビと呼ばれる珍しいシダ植物にも出会う。

刈込池に別れを告げ、ブナの原生林へと自然研究路をたどっていく。

進むにつれて森は再び深くなり、ブナの巨木が目立ってくる。

この森はさまざまな樹種が場所によって群生しているのも特徴のひとつ。

少し移動すれば違った森が楽しめる。

好みにあった森を探してみるのもおもしろい。

リフレッシュしに越前の森へ・・・福井県幅ヶ平の森/大野市3

春先の芽吹きどきには、ぎゅっと凝縮されていた葉が徐々にほころんで、人の顔の大きさほどにも伸び出していくようすが観察されておもしろい。

先に進むと、森はさらに深くなり、巨木が目立つようになる。

やがて開けた場所に出ると、そこはもう刈込池。

周囲約400メートルの小さな池で、森の動物たちの大切な水場であり、また特殊な水生動植物の営みの場でもある。

春先ならばブドウの房のようなクロサンショウウオの卵が見られる。

親は水辺の陸上に潜んでいる。

6月末ごろの艀化を待って、生まれたばかりのサンショウウオをごちそうになろうと、イモリも集まってくる。

初夏には水辺の枝先にモリアオガエルの泡状の卵も見つかり、艀化したオタマジャクシが群れている。

リフレッシュしに越前の森へ・・・福井県幅ヶ平の森/大野市2

上小池の駐車場から刈込池をめぐる自然研究路を歩く。

幅ヶ平に向かう急斜面は、ミズナラの巨木も混じるイタヤカエデやトチノキを中心とした落葉広葉樹の森となっている。

木々の下には、さまざまな種類のシダ類、が密生している。

覆いかぶさるような樹下の急登だが、ときおり、雪渓を残した三の峰が美しい姿を見せ、しばし疲れを忘れさせてくれる・・・。

急な登りを終えると、目の前が開け、幅ヶ平が広がっている。

白山が火山活動をした後、周辺の沈降によってできた台地だ。

あたりにはブナ、谷沿いにはサワグルミ、ブナの倒れた跡にはホオノキやトチノキが生えている。

リフレッシュしに越前の森へ・・・福井県幅ヶ平の森/大野市

福井、石川、岐阜の三県にま たがる白山山系。

その南に広がる森は、溶岩台地の上にできた、動植物のオアシスのような場所。

冬は深い雪に閉ざされるが、遅い春がやってくると、いっせいに生命の息吹に満ちあふれ、まぶしい新緑に包まれる。

白山国立公園の福井県側の玄関口、大野市。

打波川の上流、願教寺山の山麓の小池公園キャンプ場。

三の峰などの登山口のここが森への出発点となる。

JR大野駅から市営バスで途中の鳩ヶ湯まで行けるが、さらに2時間歩かなければならず、アクセスが悪いため、マイカー向けのコース。

小池公園キャンプ場はオートキャンプもできる。

リフレッシュしに白山の森へ・・・石川県白峰村4

この森ではコルリ、キビタキ、アカゲラなど多くの野鳥も見られ、ときには特別天然記念物のカモシカに出会うこともある。

山道の周辺にはあちこちに赤岩礫岩の大岩が点在する。

よく見ると舎利岩と呼ばれる丸い石がたくさん含まれているのがわかる。

このあたりが太古の昔、湖だったことの証拠だという。

やがて大きなミズナラの根元から清水の湧き出る水場に来ると、まもなく最終目的地。

林が抜けて遠く白山を眺められる場所に着く。

登山目的ではなく、森歩きのために山に人るのなら、せめてここまで来て展望を楽しんで帰りたいものだ。

リフレッシュしに白山の森へ・・・石川県白峰村3

冬に備え、子孫を残そうと木々がつけたたくさんの実りを分けてもらい、人々も動物も森とともに生きてきた。

一般に、ブナやカエデは谷川沿いの斜面に生育する。

堂々とした木々の大きさが、この山に水が豊富なことを物語っている。

その木々がまた、豊富な水を生み出している。

平坦な道をさらに進んでいくと、山側から張り出した年老いたカツラの巨木がある。

風格あるその姿には、数百年にわたり、森を見守ってきた威厳さえ感じられる。

秋にはみごとに黄葉し、積もった落ち葉からはほんのり甘い香りがただよっている。

これは葉に含まれるマルトールという成分のため。

リフレッシュしに白山の森へ・・・石川県白峰村2

ここで紹介する森は、石川県側の最も白山に近い最奥の村、白峰村からのアプローチ。

白山に源を発し、日本海に注ぐ手取川の上流、チブリ尾根のふもと一帯に広がっている。

豪雪と深い森から流れ出る沢を集め、満満と水をたたえている手取川ダムは、大都市金沢をかかえる石川県の水瓶で、水のよさは定評がある。

森に入るとしばらく平坦な山道が続く。

ブナやトチノキ、カツラなどの広葉樹林帯に入り、樹齢数百年という巨木をあちこちに見ることができる。

山麓の人々の生活に、森の幸、特にトチノキの実は欠かせないもので、白峰村では、餅につきこんだとち餅がよく食べられている。