新しい理念 4
日本が戦後一貫してつくり上げてきた産業構造は、外貨不足の不安感・恐怖感に基因する見せかけの自己充足型産業構造です。
この自前主義経済は、"輸入しない"あるいは"輸入できない"構造をつくり出したのです。
・・・この構造は、どうみても自由貿易体制とは相入れな%いものです。
この意味で、日本は擬制(見せかけ)の自前経済を築くために、自由貿易体制を手段1として利用してきたといえなくもないでしょう。
日本国内だけのスタンスに立てば、この自己充足型の自前主義的経済は、それなりの説得力がありますが・・・
世界的スタンスからみると、それはナンセンスなのです。
・・・というのは、世界の自由貿易体制というシステムの中には、貿易が自由に行われれば、世界の貿易量が拡大し、世界に政治的・経済的繁栄と安定をもたらすという理念が刻み込まれているからです。
したがって世界的スタンスからいくと、自由貿易体制の維持という目的を達成するために、各国は自由の経済をどう協調させていくかが最重要課題なのです。
・・・日本もその例外ではありません。