ある少年の希望 2
寒い2月の午後、飢えて骨と皮ばかりに痩せた豚が静かに大虐殺され、ジャックはとぼとぼ父親の牧場にこっそり帰っていくことになるだろう、とまわりの農家の人びとはうわさしていました。
しかし少年は熱心に仕事に取りかかり、父親の家の裏庭に豚小屋を建て、餌箱を作りました。
彼は餌にはまったく金をかけない計画でした。
地元の農家で出る廃物でこってりした煮こみをたっぷり作るつもりでした。
必ずしも上々の計画とはいえないが、それでも養豚業の船出としてはまずまずのものでした。
彼は、古い鉄鍋を伸ばした厚い鉄板を利用して、長さ16フィート、幅4フィートの鍋をつくりあげ、下の方にかまどを取付け、上には高さ10フィートの煙突をつけました。
燃料にはヤマヨモギの大束と古タイヤを集めました。
そして、彼はがつがつと餌を欲しがる豚の飼料を探しに小型トラックで出かけました。
手始めに、屑イモ、つまりこのあたりの農家では売物にならないジャガイモを干し草やあり合わせの野菜といっしょに川の水で煮こんで、黒っぽいスープを作りました。