中国の政治 6
中国を巻き込んだ大規模な世界大戦はありませんが、戦略兵力は依然として国の総合力の裏づけでしょう。
この判断から、"第二炮兵"と呼ばれる戦略ミサイル部隊や海軍筋のミサイル搭載原子力潜水艦、空軍の長距離世爆撃機など核兵器による威嚇を中心とした抑止力を整備し、中国への侵略を防止する。
これが第一でした。
アメリカ国防総省によれば、中国の核抑止力は、フランスとほぼ均衡するとされています。
もう一方の「積極防御戦略」というのは、敵を国土に引き込んでゲリラ戦術をとる「人民戦争」に代えて国境の水際で積極的に国土碗を防衛するというものです。
その背景には、中国への全面侵略は起きないですが、国境周辺での小規模軍事衝突は依然起こりうるとの情勢見積もりがあるのです。
そしてこうした「積極防御」を行うため、「快速反応戦力」と呼ぶ機動部隊を整備しようというものです。
1985年には総兵力の4分の1にあたる100万人の削減を断行して2つに分かれていた「大軍区」を7つに再編成。
歩兵の単科部隊だった「野戦軍」を歩兵・炮兵・戦車兵・防化学兵(対化学戦・核戦争兵種)・通信・航空などを総合した「集団軍」に模様替えしているのもこのためです。
ただ、武器装備は依然として50年代のソ連製兵器のコピーを脱し切っていないのが実情です。