中国の政治 5
天安門事件で、党の命令に忠実に従った人民解放軍は、文革当時のように政治の実権奪取に進出することなく、本来の国防任務に戻りつつありました。
最近の『解放軍報』は、政治教育よりも軍事訓練の重要性を強調する記事が目立つようになってきました。
北京市内の治安は、人民武装警察隊を含む警察力で維持され、軍が街角に立つことはなくなりました。
地方紙によれば、「漸江省の某国営工場では警察用の催涙弾とゴム弾が、国家の品質基準をパスした」とあります。
天安門事件の教訓をもとに、実弾を使わずにデモを解散させるための装備システムが整備されつつあるようです。
中国は冷戦体制の終息に伴い、軍事戦略の再調整を行っています。
その重点は、「核威嚇戦略」と「積極防御戦略」の2本足の戦略です。